その座を譲る時が・・・

近年ここ横浜大岡川の桜並木は、
老木から若木へ植え替えが進んでいます。

ちょっぴり不揃いさ（開花時期も）も感じますが、桜の名所としては未だ健在。
３、５kにも及ぶプロムナードは、毎年春に多くの人達を楽しませてくれます。

1本1本の桜を見ていくと・・・
植えられたばかりの若木の桜に目が留まりました。
ネームタグには『ジンダイアケボノ』とあります。
なぜ？　ソメイヨシノではないの？

てんぐ巣病という病気をご存知ですか？
幹が腐り枯れてしまう病気です。
防除する薬もなく患部を切り取ることしかできません。

もし新たにソメイヨシノを植樹すると病気の拡大につながるのです。
たった1本の原木から接ぎ木で増やし
日本各地に（世界にも）植えられたというソメイヨシノ。
全て同じDNAをもつクローンであるがために
新たに植樹された木もてんぐ巣病に感染しやすいと言うのです。

そこで植え替えは、てんぐ巣病に耐性のある桜
『ジンダイアケボノ』が選ばれたということなのです。

ジンダイアケボノは既に満開

最終樹形が傘を逆さにしたような形を保ち、
枝ぶりは日本人の美的感覚を見事にくすぐったソメイヨシノ。
日本を代表する桜のソメイヨシノが少しずつ姿を消していくのは寂しいですが、
時代と環境にあった桜で日本の花としてこの先も咲き続けて欲しいのはみんなの願いですね。

今日の時点では満開まで、まだまだなのですが・・・
咲き揃っている枝を選び写真を撮ってみました。

ソメイヨシノの満開、誇らしげな姿は次回のお楽しみに！

 

 

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