色・カラー
2019/03/07
初めて打ち合わせに伺った時、
建物を見て施主様のこだわりを随所に感じたI様邸。
新築から既に何年もお住まいになっており、
お問い合わせを受けた時点で、
工事に対するお考えが箇条書きになってまとめられていました。
ひとつひとつはどのようなご希望なのか?
お客様の視点で掘り下げて伺う必要があります。
例えば、雑草に悩まれているリビング前の庭を
ローメンテナンスのアウトドアリビングとして利用したい。
これはよくあるご要望なのですが、
そのお宅お宅で工事箇所の優先順位や掛ける思いは
更に伺ってみないと分からないものです。
I様はリビング前の庭で洗濯物を干したい、
収納も欲しい、デッキ又はテラスにした時の道路からの視線、
足元部分は見えないようにしたい、自転車も停められるようにしたい
などのご希望がありました。
そして、洗濯物の干していない時は生活感が出ないように工夫し
室内(リビング)のプライバシーも守りたい。
このように打ち合わせの中で更なるご希望が見えてきました。
こうした打ち合わせの後、プランが決まりました。
工事が進むと図面で見ていたものが現実的になってきます。
使う材料の色なども見本では確認していたのですが
果たして施工されるとどのようになって来るのか?
お客様も慎重になります。
今回の工事で一番ポイントになるのは、リビング前の高さのある壁の色。
日中の日差しがある現場に色見本を置いてみて
近くで…遠くで…斜めから…確認。
周りの環境も視野に入れて選びました。
最初からこの色と押し付けるのではなく、一緒に考えてもらうのが私のやり方です。
そのうえでアドバイスを行います。
遠くで見守り正解でした。
お客様の選んだ色と私が選んだ色はピタリと一緒でした。
単に建物と似た色でと申しましても、
片や新しく塗るという難しさがあります。
経年変化した建物との見え方。
しかも建物と塗る材料も違えば、決め兼ねてしまうものなのです。
ご自分で選んだ色で後悔の無いようにアドバイスするのが私の務めでもあります。
色も決まって、そろそろ工事も終盤。
大きなオリーブの木の強剪定と新しく植える植物が入ると、
I様邸の工事も終了致します。
新しい元号になるこの時に、I様のお庭が生まれ変わる。
なんてすてきな事でしょう!
ご家族で過ごす新たなやすらぎの時をきっと奏でられることになるでしょう。