究めることをやめないひとりの樹木医
2016/12/13
今まで見たこともない見事なまでの大藤。
ふじの花物語の始まりです。
10年ほど前に見たNHKの番組。
「樹木の声を聞くこと。樹木の立場で考える。」女性の樹木医をなさっている方の特集でした。
「人間と違って樹木は言葉を発せられない。
言葉でコミュニケーションが一切取れない樹木をとにかく見つめる。
葉や幹から何らかのサインを見つけ、対処や治療を行います。」と彼女は言います。
私の師である神田隆先生も「葉を観れば、植物の状態が分かる。」と授業の中で言われていました。
植物への水や光、風の状況から病害虫、根の発育まで大抵のことが解ると言っていたことと
その時同じだと思い出しました。
かつて都市の開発で移植を強いられ、今に至るというこの大藤。
大藤の移植には前例がなく、日本で初めての成功例として注目を集めました。
彼女が移植してから20年。
樹齢150年にもなるこの大藤は600畳にも及ぶ見事な大藤に生長し
天然記念物に指定されるまでになりました。
珍しい八重の藤
長さ80m白花藤のトンネル
モネの池のうす紅藤の橋
白花藤のスクリーンが池に映り、
ダイナミックなナイヤガラの滝を連想させる
黄花藤のアーチ
自然相手に様々な問題と常に向き合い、悩み、解決されたそうです。
今や園内290本の藤の育成、管理を続け
今年もこうして見事に藤を開花させ私たちを魅了してくれました。
ほのかな藤の甘い香りのする園内。
混雑はしているものの、疲れ顔の人(年配男性陣)が少々見られはしたものの
怒った顔の人は誰一人も見受けられませんでした。
贅沢にも満開の藤をキャノピーとし本を読む人・・・昼寝をする人・・・コーヒー片手にくつろぐ人。
それぞれが思い思いに藤の花の魅力を堪能していました。
また、いつの日かここに訪れる日を楽しみに・・・。
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横浜のエクステリア/外構工事店
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